J.K.ローリング・作
松岡佑子・訳
ハリーが17歳になる8月31日にハリーを守っていた守りの呪文が解けてしまう。ヴォルデモートが動き出している今、ハリーをどこか安全な場所へ連れていく必要がある。そこで万一のためにポリジュース薬で6人がハリーに扮し、囮となって死喰い人を混乱させ(本物も合わせ7人には1人ずつ護衛がついている)、その間に保護呪文のかかってる家にある移動キーで隠れ穴へ移動するという作戦にでる。しかし、作戦の一部が死喰い人に漏れていて大勢の死喰い人に囲まれてしまう。さらにそこにはハリーを殺すためにヴォルデモートもいた。ヴォルデモートの魔の手から間一髪で逃れたハリーだが、マッド・アイが死んでしまう。その数日後、ハリーの誕生日に魔法大臣がダンブルドアの遺言を持ってくる。それはハリーには最初のクィディッチで使われたスニッチ、ロンには火消しライター、ハーマイオニーには魔法界の童話集を授けるというものだった。そしてその翌日、魔法大臣が殺され、死喰い人が向かっているという情報がくる。ハリーら三人は姿くらましでその場
から逃れる。しかし、ものの数分で二人の死喰い人に気付かれてしまう。だが、いち早くそのことに気付いた三人は二人を倒し、危険を覚悟でグリモールド・プレイス十二番地を拠点とすることに。
そこでの生活の中でクリーチャーの助けもあって、分霊箱をアンブリッジが持っていることがわかり、三人は魔法省(この時既にヴォルデモートの手に堕ちている)に潜入することを決める。潜入に成功し、分霊箱を奪うことになんとか成功したが、敵にグリモールド・プレイス十二番地を拠点としていることがばれてしまう。そこで日にちごとに場所を変え、ハーマイオニーが持ってきていたテントを使い、野宿することに。そんな中、分霊箱の影響で仲たがいしてしまう三人。ついにはロンが出ていってしまう。
途方に暮れる二人だが、なにかヒントがあるかもしれないと、二人はハリーの故郷、ゴドリックの谷に向かうことに。そこでハリーとハーマイオニーは生前のダンブルドアの友人バチルダに会う。だが、そのバチルダはヴォルデモートの蛇ナギニが扮していたものだった。ヴォルデモートの魔の手から再び辛うじて逃れた二人だが、その際にハリーの杖が折れてしまう。
その数日後ハーマイオニーから杖を借り見張りをしていたハリーは牝鹿の守護霊を見る。着いていくとそこには凍った池に沈められたグリフィンドールの剣があった。それを取るべく、池に潜ったハリーだが、剣を手に取った瞬間、分霊箱の邪魔に遭い、水面に上がることができない。そこを駆け付けたロンが助け、そして見事、分霊箱を壊すことに成功する。